日本の「スモ休」が海外で話題を集める…非喫煙者に有休を付与する制度
2017年に東京のマーケティング支援会社「ピアラ」が導入した、非喫煙者を優遇する制度「スモ休」。
非喫煙者に有給休暇6日を付与することで、喫煙者のタバコ休憩との不公平感を解消し、健康も推奨する制度として注目を集めました。
この日本の「スモ休」がユニークで興味深いアプローチであると、海外掲示板で盛り上がって。
An interesting approach : Reddit
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●日本企業に勤めた経験がある。
会社によりけりで、このニュースには重大な情報が抜けている。
1.病欠が日本にはない。病気の日は有休を利用する(ヨーロッパ出身だとつらい)。
2.日本人はめったに有休を消費せず、限界まで貯めて消化されなかった分は消えていく。だから6日の追加はほとんどの人にインパクトが薄い。とは言え、このことによる良い影響には感謝している。
↑なぜ有休を消化しないの? どこへも行くところがなくても、自分なら働く時間が短く、家で休んでいるほうがいいんだけど。
↑それは……アメリカみたいだな。
最後に働いた企業は病欠はなかったが、決まった有休があった。病欠は無給か有休を利用するかを選ぶ。病欠は必ず有休を使えという上司もいた。
休暇が取れるかは保証されない。有休は経営陣の許可が必要。そして消化しなかった有休は毎年期限が切れる。そして会社を辞めるときはその余った有休の支払いがない。休暇リクエストが拒否されて、有休を失うのは普通にある。
●「空気」休憩をよく取っていた。喫煙者が何回も休憩を許可されているのが不公平だったからね。
↑小売業だったが、喫煙休憩が許可されるところで働いたことはない。1日のうち15分休憩が2回とランチ休憩。
●元喫煙者。昔は1日6箱吸っていた。
その喫煙休憩のせいでクビにならなかったのが不思議。若い子が喫煙エリアで休憩し始めたが、彼は喫煙はせず、壁にもたれて大きなキャンディを口に入れているだけだった。チェリー味やグレープ味……レインボー味もあった。
そのお菓子を口に入れている彼があまりにカッコよく見えたので、自分もタバコを止めて二度と吸わなかった。
↑興味深い……喫煙は儀式みたいなときがある。その子は喫煙しなかったけど、みんなに参加してたということだから。
●日本では……誰も休暇に出かけないんだと思ってた。
↑どこに勤めているかによる。いとこが日本にいるけど、自分のいるアメリカ企業より休暇が多い。ゴールデンウィークは全て休んで韓国やフランスなどで他の家族と会ったりしている。
↑日本最低の有給休暇、年に10〜20日
アメリカの最低の有給休暇、年に0日
●これはどれくらいの有休が取れるかより、どれくらいお金を持っているかである。
●喫煙してない確認はどうしてるの? あるいは勤務中に喫煙しないことの褒美?
↑日本の仕事文化を考えると、たぶん勤務中に喫煙しなければ喫煙者ではない。
↑そうだね。喫煙は日本では一般的、少なくとも10年前はそうだったね。自分が通った大学では、ランチタイムに中庭まで行って吸う人がいたね。そこはいつも混んでいて、においがホールまで入ってきた。それまで喫煙者なんてたくさん見たことがなかった。少なくとも自分の年齢ではね。
●自分のいた会社では90年代にタバコは全面禁止、さらに禁煙したい人は禁煙法の支援もした。何人かと自分は催眠療法を使ってうまくいった。95年以来吸ってない。
●アメリカ企業にこれを見せないでくれ。
きっと会社側は、喫煙者が仕事時間を盗んでいるとみなし、吸わない人に合わせて6日の有休を罰として取り上げると思う。
↑ちょっと面白い話。
うちの会社には休憩室に自動販売機があった。キャンディやポテトチップスが85セントで売られていた。おつりがよく切れたので誰かがクレームした。その結果、会社が選んだ解決方法は1ドルに値上げだった、おつりの問題はなくなった。
●常識的! 昔、工場で働いていたとき、訓練士がよくペプシ休憩を取っていた。経営陣はそれを嫌ったが、彼は喫煙者が休憩を取っている間は自分もと主張した。ヒーローに見えたね。
スモ休に限らず、働きやすい環境はどんどん追求してほしいものですね。