飛行機の脱出ボタンを押した人だけが入れるクラブがある…会員数は何人?
軍用機などには射出座席が備わっており、墜落しそうなときに緊急脱出ボタンを押すことでパイロットが機外へ射ち出され、パラシュートで降下することができます。
その緊急脱出ボタンを押した人だけが入れる、特別なクラブがあるそうです。
いったい会員数は何人いるかというと……。
TIL when a pilot ejects from their plane : Reddit
会員数はなんと総勢6000人以上!
「イジェクション・タイ・クラブ」"Ejection Tie Club"という団体で、緊急脱出ボタンを押した人には、射出座席の製造会社である「マーチンベーカー」から記念にネクタイが贈られるとのこと。
There is an “Ejection Tie Club” for people who are saved by a Martin-Baker ejection seat in an emergency. As the name implies, they get to wear a special tie. #MonkmanAndSeagull pic.twitter.com/ndO0VmerMz
— Eric Monkman (@e_monkman) October 1, 2018
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●興味深い。知らなかった。
●うちの祖父が脱出者の会員ナンバー1だよ。
AW52から緊急脱出したときに、マーチンベーカーからロレックスの時計をもらった。時計は70年代に盗まれたが、2000年代にニューヨークで出てきた。
マーチンベーカーが祖父のために持ってきたが、彼はイギリス空軍コマンドメモリアルの基金を集めるためにオークションに出したがった。すると、マーチンベーカーが彼から買い取って、自社の博物館に飾り、祖父にはブレモントの時計をくれた。
彼は脱出サークルの間では有名人で、彼が亡くなったときには棺桶にポピーの花でリースを作ってくれた。
↑すばらしい話だね。
●自分も飛行機の脱出ボタンを押したことがあるよ、もらえたのはネクタイだけだ!
↑射出座席はパイロットが脊椎損傷を起こすことがあるので、それを避けられただけでも幸運だよ。
●元海軍で、射出座席のメカニックをしてる!
他にも伝統があって、生き残ったパイロットは射出座席とパラシュートの店に手土産としてビールのケースを持っていく。
↑空軍の座席メカニックをしている。数年前に脱出して無事だった男性が、生還5周年に店にとても良いものを持ってきたよ。
●射出座席のパラシュートをパッキングしている。ジミー・ファロンかキンメルが父親に時計をあげていたよ。
緊急脱出は強烈でとても速い。座席のエンジニアは特に新しい航空機ではすばらしい仕事をしている。
●新しい下着を送るほうが、もっとふさわしいのではないかな?
●以前マーチンベーカーのRF-4Cで使用された専門マニュアルを持っていたよ。父親が空軍でサービスのメンテナンスを教えたときのもの。そのマニュアルの半分は、安全手順を正確に踏まないと、命を落とすと警告していた。
●会員にとって楽しいクラブではない。脊椎その他にひどい負担をかけるので、パイロットは2回脱出したら引退しなくてはならない。
↑1972年から76年まで空軍でレントゲン技師だったので、脱出した患者を数人担当した。経験者に多いケガは2つあり、腰椎の圧縮破砕とひじの骨折。脱出の力が脊椎にかかり、ひじを閉じるのを忘れると、コックピットの縁にぶつかる。
●女性は何をもらうの?
↑リンダ・マロニー少佐は女性初の会員。彼女はネクタイを授かることもできたが、代わりにピンを選んだ。今は同じ選択が可能なのかわからない。
多くの命を救ってきた装置ですが、体への負担は大きいとのことです。