「フランスのサポーターは、中国が最も嫌がる抗議のしかたを知っている…」サッカースタジアムで革命的なアピール
中国では欧州サッカーの人気が高く、欧州サッカー界におけるチャイナマネーの影響は年々高くなっています。
2019年にフランスのサッカーリーグの試合時間が、中国の放映時間の都合に合わせて変更されたのです。
それに怒ったリヨンのサポーターたちが、中国にとって最も嫌な抗議をしました。
WCGW rescheduling a french football match just to cater the chinese TV audience : Reddit/AbatNaBitin
「Free Tibet」(チベットを解放せよ)の抗議パネルを掲げるリヨンのサポーター。
これは精神的な嫌がらせだけでなく、中国当局の検閲に引っかかり放送できなくなるという狙いもあるようです。
フランス人ならではの革命的な手法に感心の声が挙がっていました。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●チベットを解放せよにウケた。
●いったいどうやってそれを計画したんだ(笑)
↑こういうのは、たいてい小さなグループが、絵柄に合わせたパネルを各座席の客に渡す。
↑たいてい何が表示されるか知らないんだ。大きなスピーカーを持った男の指示にしたがって、色のついたパネルを掲げるだけなんだ。
ちなみにこのクラブはリオンで、赤、青、白がチームカラー。だから組み合わせを変えるだけでチベットの旗にできる。
↑そうだよ。自分も参加したことがあるけど、何が表示されるのかよく見えない。
●爆笑。ヨーロッパのサッカーに手を出してはいけない。
↑誰が勝つと思う? ヨーロッパのサッカーファン? 中国軍?
↑オレならフーリガンやウルトラス(熱狂的なサポーターグループ)に賭ける。
↑ミルウォールの男を思い出した。
(※参照:ロンドンのテロリスト3人に立ち向かって大ケガを負った男性…友人から「ユーモアあふれる」プレゼントをもらう)
↑「くたばれ、オレはミルウォールだ」
↑そんなムカついている大バカグループに会ったことはない。
↑みんなじゃないが、でもそうだな。ヨーロッパの人間はムカついただけで、すごい努力と調整をするんだよ。
(追記)みんなだった。
↑それは執念と呼ぶ。
↑それが理由でオレはカラスが好き。恨みを忘れない利口な奴らめ。
●おお、チベット問題か。台湾問題にしなかったのは驚きだな。中国を最も怒らせる選択だから。
↑「中国共産党を怒らせるトピック」
・チベットは古典的。
・台湾はゆっくり始まって、しっかり認識されてきた続編。
・ウイグル大虐殺はバイタリティのあるフランチャイズでホットなリメイク。
・法輪功への迫害は半分忘れ去られたスピンオフ。
↑香港も忘れちゃいけない。
↑台湾は中国共産党を怒らせたという点ではチベットより古いよ。
●日本のポルノは、海賊コピーされないように反中国共産党のメッセージを入れているらしいよ。
中国のファイアーウォールに引っかかる画像やテキストのウォーターマークを背景に入れているらしい。
↑それが本当がどうかわからないな。だが著作権侵害対策の日本全体のスタンスから考えて驚きではない。
●たまにフランス人が好きになる。革命的な血が入って、すごく気に入ってる。
↑その革命を完璧なものにしようと過去231年働き続けているからな。
●これに何か問題があると思えない。
↑経緯は知らないが、放送スケジュールを無理やり変更した人にとって予期しないデモだろうな。
↑こんな感じか。
1.運営が中国を喜ばせるために地元サポーターに不便を強いる。
2.サポーターが中国を確実に怒らせるように抗議する。
3.運営視点で何か間違いが起こった。
↑怒らせただけではない。これが起こった瞬間、全ての中国の放送は検閲される。公共で禁じられたトピックを放送するのは違法で、人気スポーツだともう侮辱以外の何ものでもない。
●中国はおまえらに同意しない。政府によるとチベット発言は最悪の罪なんだよ。
↑中国で教師をしたとき、かなり強く「3つのTについて話をしてはいけない」と言われた。Taiwan(台湾)、Tibet(チベット)、Tiananmen(天安門)。
●「ヨーロッパ人はお互いに争っている。だが外から邪魔が入ると集結する傾向がある」―クラウト
サポーターを怒らせると、目先の利益より大きなダメージを受ける例となったようです。