「隣り合った店の安売り合戦で、はっきり明暗が分かれた…」というお話
翌日、食料雑貨店は大きく価格を掲示しました。
「バター:480円」
大型スーパーはこれでは面目が立たないとばかりに、でかでかと宣伝しました。
「バター:たった470円」
すると食料雑貨店も対抗して価格を変更します。
「バター:460円」
これが毎日のように行われ、大型スーパーの価格はついに。
「たった100円」
ところが食料雑貨店は、あっさりとそれを打ち負かし、
「バター:90円」
すでに大損していた大型スーパーのオーナーは、話し合いをしようと食料雑貨店に乗り込みました。
しかしながら、食料雑貨店はあまり心配している様子もなく、交渉に乗り気ではありません。
業を煮やした大型スーパーのオーナーは吐き捨てるように言いました。
「そんなにバターを安く売って、やっていけるはずがない。仕入れ値は400円なので1個につき300円ずつ失っているんだが!」
食料雑貨店は言いました。
「うちはたった10円しか失っていませんよ。単にあなたの店から買っているだけです」
教訓:安易な嫌がらせは身を滅ぼす