「いったい何を作ればこんな高額になるの!?」カタールW杯の開催費用に驚きの声が上がる
11月20日にいよいよ開幕するFIFAワールドカップ・カタール2022。
2014年のブラジル大会は、史上最も開催費用の高額なサッカー大会と言われ、反対派によるデモも激しいものでした。
しかしながらカタール大会は、それすらも比較にならないほど高額になると見積もられています。
直近8大会の開催費用を比較したグラフをご覧ください。
(credit:Reddit/giteam, genuine impact)
1994年大会から2022年大会までの開催費用のグラフ。単位はビリオンドル(10億ドル)
一目瞭然ですがカタールがぶっちぎりの2200億ドル(約32兆円)。
それまで最高額だったブラジルの150億ドル(2兆2000億円)とは桁が違います。ちなみに東京オリンピックの大会経費の総額は1兆4238億円。
砂漠にスタジアムを作り上げたことや、ホテルなど都市周りのインフラにかかっているとのこと。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●見た感じ、まずカタールを建設しなくちゃいけなかったようだな。
↑「費用の大半はカタール2030年の計画を含むインフラで、ホテル付きのイノベーションセンターや洗練されたメトロネットワーク、スタジアム、空港などを含んでいる」
実際にカタールを建設しているようだよ。
↑腐敗の可能性、しょっちゅう起こっているので。
政府当局者が建設会社を所有しているか、政権を利用した契約を結ぶ。うまくいけばまた同じことをやる。成功すればするほど大胆になっていき、終わりのないプロジェクトを生む。
↑その通りだね。10年くらい前、うちの叔父(建築家)がカタールで1年過ごして、何もないところに大きな国立大学を建設するプロジェクトを担当した。
常に砂嵐と熱で、ビールを見つける事もできずに地獄だったそうだ。
●カタールは本物じゃない。目を覚ませ。
↑行ったことがあるが、本物じゃないと証言できる。
●南アフリカ大会はほとんどのスタジアムを新しく建設した。驚くことにそんなに高くなかった。
↑彼らはスタジアムをカタールのように冷やさなくてもよかった。なぜならブブゼラがそれをしたから。
↑W杯で最大の議論が、ブブゼラがうるさ過ぎるだった頃が恋しい。
↑うちの大学ではハウスメイトたちが持っていた。夜中に窓から吹いていた。そのうちオーナーが点検にやってきて没収し、僕の部屋にペットがいることを発見し(飼ってはいけなかった)、立ち退きとなった。それ以来ブブゼラが大嫌い。
↑われわれは、もっと前から嫌いだ。
↑今でも聴こえてくる。
↑ブブゼラとワカワカ。単純な時期だった。
↑おもしろいのは、平均的な人はその大会でどこが優勝したか思い出せないが、ブブゼラの音はまだ耳に響いているんだ。
↑スペインだよ。
↑オランダ人ならわかっている。
(※2010年の南アフリカ大会は延長の末、スペインがオランダを破って優勝)
●カタールの予算がその前の大会より10倍も高い理由は何? 彼らは全ての設備をゼロから作っているのか?
↑その通り。それにホテルなども。それにしても馬鹿げた数字だ。新しいロサンゼルスのスタジアムはだいたい20億ドルじゃなかったっけ?
↑ラムズのスタジアムは50億ドルくらいになり、予算よりずっと高くなった。だがワールドクラスのスタジアムを10個建ててもその4分の1の予算で済む。
↑いくら考えてもそんな高額なのは理解できない。都市そのものを作っているのでなければね。
↑W杯が終われば、「なあ、このスタジアムでいっぱいの都市で何をするんだ?」となるんだな。
↑オリンピックが終わったあとのリオ(ブラジル)でそうなった。
↑バカげたレベルでお金が使われている。参考までに、人類が作った最も高額な国際宇宙ステーションが1500億ドル。
↑建設された中で最も複雑なもの、大型ハドロン衝突型加速器は130億ドルを建設と操作にかけている。費用は何十もの国で分担している。カタールはそれを17個作れるんだ。
●FIFAへの賄賂はここに含まれているのか?
↑FIFAは安い、1票当たり数十万ドルだ。
↑真面目に、気の滅入るほどの腐敗がある。政治やFIFAのような機関でも、とても安い金で票が買える。
●カタールが奴隷を使ってなければ、更にどれほどかかったかを想像してみよう。
大会後にインフラ設備が計画通りに使われるのか、見守りたいところではあります。