暗号破りの天才アラン・チューリング…自作の暗号が解読できず隠し財産を失っていた
アラン・チューリングと言えば、映画「イミテーション・ゲーム」でも描かれた、イギリスの数学者であり暗号研究者。
第二次世界大戦当時、解読不可能と言われたドイツ軍の暗号「エニグマ」を攻略するなど、多大な業績を残しています。
そんな天才アラン・チューリングにも解けない暗号がありました。
当時のチューリングは、ドイツの侵攻によって財産を失う不安を抱いていました。そのため90kgの銀塊を2つ購入し、ブレッチリー・パーク近郊の森に埋めたのです。
ところが、いざ回収する段階になって途方に暮れることに。埋めた場所を示す自作の暗号を解読できなかったのです。
国家機密レベルの暗号を攻略した彼でさえも解読はできず、結局回収できませんでした。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●WEBサイトが、さらに難しいパスワードを求めてくるとき。
●なんで彼は自分が埋めたところへ戻らなかったんだ?
↑Wikipediaによると、彼が埋めた一帯が改修されていたそうだ。
↑関連はないが、建設作業員ってやつは改修の途中で突然引退したりする。
↑90kgなら現在の市場価格でだいたい64000ドル(約900万円)。
↑おい、みんな、チューリングの銀塊を求めて、気の狂った、気の狂った、気の狂った、気の狂ったラッシュを始めないようにしよう。
●そうだな、自分だって税務署にはそう言う。
↑そのときすでに、彼はイギリス政府にひどい目にあっていたしな。
●彼は最初のチューリングテスト(※)に落ちたんだ。リスペクトだよ。
(※アラン・チューリングが提案した、ある機械が「人間的」かどうかを判定するためのテスト:Wikipedia)
●彼は同性愛であることを理由に政府に逮捕され、化学的去勢を強いられた。だから恐れる相手はドイツだけではない。
↑それがアラン・チューリングについての一般論だが、別の見地を聞くのも好き。単に不当な仕打ちの被害者だったということばかりじゃなくね。
↑チューリングはワールドクラスのマラソンランナーでもあった。1948年のイギリスのオリンピックチームに参加した。、ケガで全力は出せなかったが銅メダリストのトーマス・リチャーズよりたった11分遅いだけだった。
時代もあって不遇な人生を歩んだ天才ですが、それにしても銀塊の行方が気になるところです。