インド男性が愛する彼女に会うためスウェーデンまで自転車で行く…今でも仲良し夫婦
今どきは遠い外国でも飛行機で飛んで行くハードルが下がりましたが、70年代にお金がなくて4か月もかけて自転車で目指した男性がいました。
愛する女性に会うため、インドからスウェーデンまで1万kmを走破したのです。
Pradyumna Kumar Mahanandia traveled from India to Sweden on a bicycle to meet his love Charlotte in 1978. The journey-took him 4 months, through eight countries. pic.twitter.com/oWlJDS5XuD
— Golden Boy (@brken_arrow) November 25, 2022
1978年にインドに暮らしていたPKさんは、愛するシャーロットさんに会いに行くため、1万km離れたスウェーデンまで自転車で行くことを決意。
8か国を通り、4か月をかけた長旅となりました。
His name is Pradyumna Kumar Mahanandia. From Odisha.
— Kiran Kumar S (@KiranKS) September 9, 2020
In 1977 he cycled 9600+ km from India to Sweden to marry Charlotte Von Schedvin. A happy ending. They have 2 grown up kids and still married happily..
One of the rarest, successful, long distance love stories of our times. pic.twitter.com/DaVZTNir5l
これだけの距離を自転車で行く発想はなかなか出来ないものですが、愛の力が勝り、今も2人は夫婦として仲良く暮らしています。
About an Indian who cycled to Sweden for love - YouTube
●こんな会話だったのだろうか。
「あなた今どこ?」
「もうちょっとで着くよ」
「2か月前もそう言ったじゃない」
↑「ハニー、渋滞なんだよ」
↑470マイル(約756km)の地点。
「気にしないで、もう来なくていいわ」
↑大学時代に彼女のところに行くのに1時間もドライブして、お互いにからかい合っていたのを思い出したよ。
●頼むから、今でも彼らが一緒だと言ってくれ。何かいいニュースが必要。
↑彼らは今でも一緒だよ。スイートな話だ。
↑美しい話だよ。彼はお金がなかったから自転車で行ったんだ。2人の美しい子供に恵まれ、彼はとても才能あるアーティストだよ。
↑すごい、とてもいいね。そんな遠い距離を自転車で行くなんて、強い愛を彼女に感じていたに違いない。
●想像してみた。
彼女「来てちょうだい」
彼「行けないよ、8か国向こうなんだよ」
彼女「でも今、両親はいないのよ」
彼「ふむ……」
●愛のために出来ること。
↑まるで行くあてもないのに雨や雪の中を歩くようなもので、自分の一部分は死ぬような感じ……。
↑彼は500マイルくらいサイクルし、さらに500マイルくらいサイクルするんだ……。
↑単にドアまで1000マイルサイクルする男になればいいんだ……。
●彼はPKと呼ばれているね。よくうちの高校に来てエピソードを話してくれたよ。すばらしい人だよ!
●8か国以上に見える。
↑パキスタン、アフガニスタン、イラン、トルコ、ブルガリア、ユーゴスラビア、オーストリア、西ドイツ。
●アフガニスタンとイランを、多くの困難に遭遇する前に通り抜けたね。
↑ペダルを漕ぎながら後ろで轟音が聞こえてるんだ。
↑ちょっと悲しくなった。それらの国を自転車で通り過ぎることが安全だったのは、それほど昔ではない。ヒッピーたちもアフガニスタンを訪れてうろうろしていたよ。
●おっと、彼女はボラスに住んでいる。彼は彼女をとても愛しているに違いない。
↑知らない人に言うと、ボラスは基本的にスウェーデンのオハイオ州(※田舎)。
↑いや、もっとひどい。
↑8か国を渡ってきて、オハイオ州に着くんだぞ。
●OK、でも彼らはどうやって出会ったの?
↑(投稿者)1949年にオリッサ州、デンカナールの貧困な機織り一家に生まれたPKは、天才的なアーティストだった。
いい教育を受ける経済力はなく、カースト制度のせいで差別されることも頻繁にあった。1971年後半、彼はニューデリーの芸術大学へ通い、肖像画で人気を得た。
1975年にロンドンの学生だったシャーロット(当時19歳)は彼のことを知り、肖像画を描いてもらうためインドまで旅行をした。
肖像画を描いたPKは彼女の美しさに魅了され、彼女は彼の実直さに惹かれ、まるで運命のいたずらのように愛が芽生えた。
シャーロットはインド風の名前を得て伝統的な儀式で結婚式を挙げた。シャーロットは帰国するとき夫に来て欲しいと伝えた。しかしPKはまだ学生だったので、学業を終えることを希望。
その後、彼女は飛行機チケットを送ると申し出たが、彼は自分の力で会いに行くと拒否。二人は手紙で連絡を取り合った。
PKは愛であふれた心で約束を守ったが、お金がない現実は厳しかった。彼はあきらめず全ての所持品を売って中古の自転車を買い、絵の具や筆だけ持って不可能をやりとげた。
●自分の別れた相手は、バレンタインデーさえ一緒に過ごしてくれなかった。
●真の愛だ。
●PKは僕のアートの先生だった。信じられないほどおもしろくて才能があった。彼には学校の旗のポールによじ登ったあと、校長先生に呼び出されたという噂がある。
●このインド人の旅に感心した。
●うちの夫ときたら、私を店に迎えにくるのさえ文句を言う。
今は治安的に厳しくなったのが悲しいですが、愛の力を感じるエピソードです。