ゴッドファーザーの原作者&脚本家マリオ・プーゾ氏「脚本を勉強するために本を読んでびっくりしたのは…」
小説家であり映画脚本家のマリオ・プーゾ氏は、イタリア移民の子でアメリカ生まれ。
ベストセラー小説「ゴッドファーザー」の原作者であり、映画化されたシリーズでは脚本家としてもアカデミー脚色賞(※)を2度受賞しています。
(※小説などの原作から起こされた脚本におくられる賞、脚本賞は独自脚本)
そんな彼が脚本を書いたのはゴッドファーザーが初めて。その件についてのインタビューで、彼はこう答えています。
Mario Puzo, the author of the Godfather books who’d also adapted them to film : Reddit
Mario Puzo (The Godfather) interview (1996) - YouTube
映画の脚本を担当することになったとき、全くどうしていいかわからなかったと語るプーゾ氏。
ところがその脚本がアカデミー賞を受賞したので、脚本についての本を買って、基礎から書き方を勉強しようと考えました。
本を開いたら、第1章目に書いてあったのは……。
まさかの「ゴッドファーザーIを研究しなさい」だったそうです。
ちょっとおもしろいトリビアとして紹介されていました。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●ゴッドファーザーの作者を想像したときの、まさにその人だった。
↑彼はダニー・デビートとハリ―・ケリーを足して2で割ったような感じだな。
↑ハニー・ダリートだな。
●彼のオリジナル「脚本」は400ページ以上だった。
有名な話だが、ロバート・エバンズ氏やコッポラ氏や複数のスクリプトドクターによって再処理され、160ページに減らされた。契約には続編の脚本を拒否する権限があった。
↑彼らは拒否できないオファーをしたんだな。
↑ええと……どちらかと言うと、1作目と2作目の映画の拒否権を契約してくれるまで、パラマウントに自分の資産を売りたくなかったってのが事実だな。自分が偉大な作家のひとりだと信じて、一流の脚本家としてやっていける自信があったんだ。
↑そうだよ。大勢が原作と脚本の編集者を過小評価している。
↑良い編集者はオフェンスラインのように見えないことが感謝される。
↑彼は最初の2作は正しかったな。最後のゴッドファーザー3でぶっとぶまでは。
↑脚本の書き方の本を買うべきじゃなかったんだ。
↑ヘットフィールドが発声レッスンを受けたら、むしろ多くのメタリカファンが酷評したみたいなものだな。
↑ラースのドラムレッスンだけにするべきだった。
↑悲しいが真実。
●彼は映画「スーパーマン」(1978年)の脚本も書いてなかったか?
↑そう! スーパーマン1と2の脚本を共同で、ストーリーは単独でやっている。すごい才能だね。
●彼はフランシス・フォード・コッポラと共同で書いていたよね。
↑脚本は共同だったね。コッポラはすでに脚本でアカデミー賞の受賞者だったので、プーゾの経験不足を補うために雇われたみたいだね。
↑それで納得がいく。
●彼はまるでダニー・デビーとの死に別れた双子の兄弟のようだ。
↑ダニーはすでに双子がいるだろ。
↑アーノルド!
(映画「ツインズ」でダニー・デビーとアーノルド・シュワルツェネッガーが双子役)
●彼は未払いの借金から抜け出すためにゴッド・ファーザーを書いたんだよ。
●大成功する脚本家や作家は「どんな風に書く」なんてことは勉強しないと思う。
必要なのはクリエイティブな火花やオリジナリティ、努力、運、共感能力、人間の条件の理解、その他の作品からのインスピレーションを引き出す能力などの組み合わせだと思う。
マリオ・プーゾ氏は1920年生まれで1999年に78歳で他界しています。
(マリオ・プーゾ - Wikipedia)