飼い猫の寿命は80年代と比べて飛躍的に延びていた「主な理由は…」
猫の寿命は、1980年代前半に7年(※)だったものが、2021年には15年に延びたとのこと。
(※Aging in cats - Wikipedia:1997年出版のHoskins, Johnny D. "Canine and feline geriatrics")
日本の猫にそのまま当てはまるかはわかりませんが、海外基準では倍以上の延び。
この40年で飼い猫の環境が著しく変わったことは間違いないでしょう。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●じゃあ、私の見積もりでは40年ごとに倍々になり、2100年には私たちの猫は60代まで生きられるようになる!
↑40年ごとに倍増ってか?
宇宙は137億歳。私の計算が正しければ、倍増が30回(1200年)になるので、猫の寿命は宇宙の年齢を超える。3223年に生まれた猫は、137億3万223年まで生きることになる。
↑地球を探検するには遅く生まれすぎた。不死身の猫には早く生まれすぎた。
↑なんてひどい時代なんだ。
●主な原因は、キャットフードが腎不全を起こさなくなったこと。数年前に著名なベテラン獣医師から聞いた話。
↑ペットフードは、この25年間で大きく進化したよ。今どきは白く乾いた犬のフンを見たことがあるかい? ないだろ。ドッグフードにカルシウムを過剰に配合するのをやめたからだよ。
↑なんてこった。最近見かけなくなったと思ってた。
↑そうだよ。オバマ政権がドッグフードに骨粉の割合を減らすよう要求したので、今では骨の色をした犬のフンは見なくなったね。
↑ありがとう、オバマ。
↑それと、以前はキャットフードといえば、犬のキブルを小さくしただけのものだった。ペットフードメーカーもようやく猫専用キャットフードの配合に取り組むようになった。
↑わお、しばらく努力もしてなかったのかよ。
↑猫にドッグフードばかりを食べさせると、やがて殺してしまう(逆もしかりで犬にキャットフードは犬を殺してしまう)ことがある。
なぜなら、猫は犬と違って必須アミノ酸であるタウリンとビタミンAを作ることができない。ドッグフードばかり食べている猫は、タウリン不足によって視力低下や心臓病など、健康に大きな問題が生じる。ビタミンAが不足すると筋肉の衰えや夜盲症の原因にもなる。
キャットフードだけを食べている犬は、タウリンとビタミンAの中毒を起こし、下痢や嘔吐、肝臓や腎臓の病気を引き起こす可能性がある。また、キャットフードはドッグフードに比べタンパク質が多く含まれているので(猫は完全な肉食、犬は雑食のため、タンパク質は少なく、穀物や野菜が多く必要)、それも腎臓の病気を引き起こす可能性がある。
↑ドライなドッグフードに栄養ドリンクをかけたら、猫に十分なタウリンになる?
↑猫が欲しがる電解質も入ってる。
↑それぞリアルな質問だな。
↑カフェインで死んじゃうかも。
●16歳の猫を飼っている。2年以上前にもう長くないなと覚悟したことがあった。体重が減り、ダルそうで、見た目も悪くなっていた。別の猫がこのくらいの年齢で突然の腎不全を発症して亡くなっていたので、あきらめの気持ちだった。
そこで獣医に勧められて高価なキャットフードに変えたら、すぐに元気になった。今は関節炎に悩まされているけど、血液検査の結果はこの年齢の猫としては驚くほど良好で、幸せな毎日を送っている。
(追記)安いペットフードの原材料に使われている粗灰分を含むキャットフードやドッグフードは避けるようにと、その獣医が強調していた。
↑「獣医に勧められて高価なフードに変えたら」
どれ?
↑うちの獣医のアドバイスでは、最初の3つの原材料のうち2つは動物であるべきとのこと。コストコブランドのキャットフードを勧められたが、意外と品質が良いらしい。
●「ある研究では、去勢した雄猫は無傷の雄猫の2倍、避妊した雌猫は無傷の雌猫より62%長生きすることが分かっています」
避妊手術とがんの減少が主な理由だね。
↑避妊手術で死亡率が下がるのは、発情期の猫の狂いっぷりかな。家出したり、道路を横断したり、ケンカしたり……。近所の猫が発情して窓から飛び降りたことがあったよ。
↑確かに、窓から飛び降りるほどムラムラしたことはないな……。
●後期腎不全と尿路結石が治らず、愛猫を看取ったばかり。でも16歳半だった。彼女が困難に打ち勝ち、愛情と配慮に満ちて、平均より長い人生を送ったことを知って、少し救われた。
●うちの猫は21歳まで生きた。最後の4年くらいは頭が混乱していた。夜中の2〜3時に壁に向かって吠えていた。ジェイバードのようにクレイジーだったよ。
猫も犬も、ごはんには気を使ってあげましょう。