「学歴と知性が比例していない人の例はある?」回答いろいろ
リチャード・ファインマン(アメリカの物理学者)の名言に、
「学歴と知性を混同してはいけない。博士号を持っていてもバカなことはある」というものがあります。
「実生活で、学歴と知性が比例していない人の例はありますか?」
この質問に対する海外掲示板のコメントをご紹介します。
●妻の義父は化学者で、現在糖尿病を患っている。
ある晩に血糖値が危険な高さになり、救急車で運ばれた。その日は食事はしっかり摂ったので(普段は摂らない)、血糖値が高くなるわけがないと言っていた。
彼の車には、グレープジュースにジンジャーエールを混ぜた2リットル入りのボトルがあった。彼は、この2つが糖分を相殺すると主張していた。彼は化学者であり、物の組み合わせ方を知っているはずなので、私たちは何のことかわからなかった。
↑なんてこった。正気の沙汰じゃないな。
●自分は博士号を持っているが、ほとんどの点でバカである。
博士号を取るために必要なのは、狭い分野の研究を得意とするか、粘り強く行うこと。
追記)コメント欄で、私が物事を単純化しすぎていると指摘をいただいた。博士号を取得するには、努力と運、そしてあるテーマに関する基本的な能力も必要。
しかし、だからといって人生の他の側面で全く無知であることを排除することはできない。
↑自分が聞いた最高の言葉は、「最も賢い人に博士号を与えるのではなく、最も頑固な人に与えるのだ」。
↑真実だね。私は博士課程をやめた。みんなに同情されたけど、不要なものだった!
素晴らしい人生の一歩だったから。
↑自分が音楽学の博士号を取得することをやめた理由
1) 大学で教えるための資格としてしか役立たない
2) 教えることが嫌いだと気づいた
2年ほど悩んだ末に、ソフトウェア開発の仕事に就いたが、私にとってずっと良いキャリアとなった。
●ピーター・デュースバーグ(Peter Duesberg)は、カリフォルニア大学バークレー校で研究員として働く分子生物学者で、それ以外も輝かしい経歴を持ち、よく知られた研究者だった。
しかしエイズ否定論者となり、HIVとエイズの間に関連性はないと主張し、HIV陽性者を含む、数え切れない人々を誤った考えに引きずり込んだ。
その結果、感染を広げ、抗レトロウイルス療法を拒否することになった。この中には、クリスティン・マッジョーレというエイズ否定論者の活動家も含まれる。
「大したことではない、ただのHIVだ、エイズにはならない」と考えて、授乳によって乳児に感染させてしまった。
↑PCRを発明してノーベル賞を受賞したキャリー・マリスも、HIVとエイズの関連性を疑問視していた。以前、飛行機の中で彼とおしゃべりしたことがあるが、確かにかなりバカだった。
追記)多くの点でバカだが、他の点では明らかにユニークで賢い。PCRは最高にクールだし、彼もクールなところがあるように見えたので、キャリー・マリスを叩くためにここに来たわけではない。
●ブラウン大学(アイビーリーグの名門校)を卒業した女性と仕事をしたことがある。彼女はいつもブラウン大学のことを話していた。
私は州立校に通っていたのだが、彼女は明らかにアイビーリーグ以外を見下していた。ある日、彼女がまたそんな話をしたので、私は思わず「ああ、ブラウン大学に行ったんだっけ、なのに私達は同じ場所で、同じ仕事をしているんだよね」と言ってしまった。
↑うちの船にも、自分が大卒であることを話すのをやめない人がいた。彼女は私よりも3つ下の階級だったけど、経験という概念を理解していなかった。
●博士号を持っていて、多くの博士号取得者と一緒に仕事をしている。
基本的に、彼らの多くは、ある分野で成功したから、人生の他のすべての分野の専門家だと考えている。そして、何事に対しても常に強い意見を持っている。これは博士症候群と呼ばれているようだ。
●自動販売機からコーヒーを抽出する方法を見つけ出すのに、すごく苦労した高等数学の教授がいた。彼に幸あれ。
●医学生が集まるパーティー(イギリス)に行ったとき、ステレオタイプにみんな酔っ払っていた。ある男が転んで鎖骨を折ると、すぐに十数人の学生が駆け寄ってきて、大騒ぎしながら同じチェックリストの質問を繰り返していた。
30分後、彼はまだソファーの上で痛がっていたので、救急車がなぜこんなに時間がかかっているのか、誰か知っている人はいないかと聞きに行った。誰も救急車を呼んでいなかったので誰も答えられなかった。
医学生でいっぱいのパーティーが、鎖骨を骨折して激痛に苦しんでいる人のために救急車を呼ばず、搬送の手配もしなかったのだ。バカだ。
●現役の最も優れた脳神経外科医の1人であるベン・カーソン博士は、エジプトのピラミッドは穀物を貯蔵するために使われたと思っている。
↑この人は子宮の中にいる胎児の脳を手術したんだ。彼は人類史上初めてそれを行った。彼は殺されてクローンと入れ替わったのだろうか。
●病院でセキュリティを担当している。90%の医師は頭はいいけれど、常識に欠けている。彼等が日常的にどのように機能しているのか不思議に思う。
●科学分野で働く多くの人を知っているが、研究室で二重盲検無作為化比較試験を実施した後に、自宅で自分の星座占いをチェックする人もいる。
●エンジニアの上司が、銀行の空気圧式ドライブスルーチューブに小銭で数百ドル入れてしまい、それが詰まって、ジャッキハンマーを使って取り出す羽目になった。彼は、銀行が損害費用を請求してきたことに腹を立てていたが、チューブには「チューブに小銭を入れるな」という大きな張り紙があった。
専門知識に大きな時間を注いでいると、どうしても世間ずれしやすくなるのかもしれません。