2023年06月30日 11:46

「アメリカでは医者と患者が必要だと合意しても、手術の許可が下りないことがある…」恐ろしい仕組み

 

医者と患者が手術に同意しても00
医者と患者の双方が手術が必要だと合意したのなら、そのまま手術となるのが普通ですが……。

アメリカでは、意思決定にもう1つ余計な要素が加わります。

Reddit/Comfortablejack

医者と患者が手術に同意しても01
「アメリカでは、あなたと医者が手術が必要だと同意しても、営利を目的とする第三者の保険会社から許可を得なければ、その費用は支払われない。これはフリーダムと呼ばれる」

アメリカでは保険加入者でさえも巨額の医療請求をされることで知られていますが、医者が必要だと判断しても保険会社の許可が下りないために手術ができずにいる人が大勢いるとのこと。

恐ろしいシステムですね。

海外掲示板のコメントをご紹介します。

●本当に生きたいなら、手術のために7年分の給料を払う選択肢もあるよ。

↑6か月以内に必要とか、すぐかもしれない。そのために貯金できる?

●母親の保険会社は、ガンかそうでないかを調べるためのスキャン検査の支払いを拒否した。「この検査の費用は支払わないことに決めました」と、はっきりと伝えられたらしい。これがアメリカ。

↑こんな感じ。
「ガンかどうか、わからないと言ってるのですよね?」
「そうです、でも……」
「それではなぜここにいるのですが、仕事に戻りましょう」
「でもガンかもしれない! この検査ならそれがわか…」
「ガンじゃないかもしれません。実際に治療が必要な病気になったらまた来てください」
その決断に関わった連中は、夜ぐっすり眠れるのだろうか。

●自分の手術に、保険会社の「承認」が必要だと言われたときは吐き気がした。
半月板が完全に断裂して、足をまっすぐに伸ばせず、歩くのもやっとで、遠くまで進むこともできなかった。
それなのに、保険会社に医学的に必要かどうかを確認しなくてはいけない。クソったれ、この足を見ろよ、必要なんだよ。
結局、結局、保険会社の承認は必要なかったが、承認が必要な保険もあるという考え自体が気持ち悪かった。
(追記)医療専門家が勧めている医療行為を、企業が拒否したり、嘘をついたり、押し付けたりする話が数多くある。今は過去最悪の時代である。

↑オレゴン州だけど、似た体験をした。手術を受けるまでに2か月かかった(手術は失敗した)。半月板は手術の4週間後にまた破れてしまった。2度目の手術を受けるまでさらに1カ月半。その後、3年間に4回の修復を試みたのち、左ヒザから半月板は失われた。

●脊椎固定術が必要だった。1年ほど理学療法、脊髄注射、MRI、牽引などを試した。医者も全てを試みたと言えたが、私の医療保険会社は感心しなかった。
ミシガン州に住んでいる。保険会社は私をインディアナポリス(インディアナ州)に送り、MRIを撮らせた。その報告書には、手術が必要だと書かれていた。その後、ケンタッキー州に派遣され、専門医に会ったところ、主治医の意見に同意してくれた。それでも保険会社は拒否した。
手術が拒否された件で、主治医が保険会社に叫んでいるのを聞いたとき、私は絶望的な痛みに襲われていた。主治医が「いったいどう治療すればいいんだ?」と尋ねたとき、電話先の医者は「オピオイド(鎮痛剤)を増やすように」と言った。
私はフェンタニルのパッチを貼っていたし、80mgのオキシコンチンも飲んでいた。2年以上も手術を待たされた。
幸運にも夫が転職し、新しい保険に入ることができたので、その3週間後に手術を受けた。ホッとした。11年経った今は、すっかり元気。庭仕事も家畜の世話もできる。
保険会社がこのようなでたらめな権限を持っていることに、心から腹を立てている。

↑恐ろしいのは、あなたの夫が転職したから、このコメントが存在することだ。
このようなコメントを書くのに、同じような境遇の人が何人いなくなったのだろうか?

●「貧困でいるのをやめる努力はしてみたかい?」


アメリカの医療崩壊は今に始まった話ではありませんが、反面教師としたいものです。

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