「医者に質問、今までよく生きてこれたなと思う常識知らずな患者はいた?」回答いろいろ
一般人であっても、最低限の医学常識がないと生きていくのが難しいことでしょう。
では、その最低限とはどの程度を指すのでしょうか。
「医者に質問、今まで診察した中で、あまりに常識が欠けていて『よく今まで生きてきたな』と思った患者がいましたか?」
この質問に対する、海外掲示板のコメントをご紹介します。
●処方された坐薬(ざやく)の説明書に「挿入する」でなく「包装を解いて挿入する」と書かれているのには理由がある。
↑「経口摂取はしないでください」も。
●薬剤師をしている。
ある日の夕方、救援シフトで働いていたら(いつもの薬局ではない)、つらそうな表情の男性が入ってきた。
男性「長期的に付き合う気はない女性と関係を持ってしまいました」(本当にこんな言い方だった)
自分「わかりました。事故があったとか無防備だったのですか? それはどれくらい前なのですか?」
男性「昨夜の7時にソファで」(そこまで聞いてない、プランB『緊急避妊ピル』が効くかどうかのために、だいたいの時間が知りたいだけだ)
自分「まだ72時間以内ですので、プランBという薬があります」
男性「ああ、そうだ、それは既に、事後に彼女のために入手しました。今は彼女が妊娠しているか知る方法が他にあるか知りたいのです」
自分「残念ながらないですね。3週間くらい待って生理が来なければ、そのときに妊娠検査をするといいでしょう。理論的には血液検査でもっと早く結果が出ますが、それさえも2〜3週間後です。
男性「彼女は本当に妊娠を望んでいないので、自分たちはただ不安なんです。妊娠を防ぐために彼女が飲めるものは何かありますか? マルチビタミンとか? ミネラルとか? 食事とか?」
自分「既に彼女はそれを服用しています。そしてそれがプランBです。他の選択肢もありますが、それらは処方箋が必要です。それに、市販薬で妊娠を予防できるものはありません」
男性「では自分のほうは? 妊娠を予防するために今すぐ飲めるものはありますか? マルチビタミンとか?ミネラルとか?」
自分「………………ありません。今、飲めるものは何もありません」
●73歳、臨床微生物学者をしていた、昔ね。
感染症だけでなく、臨床検査室のあちこちにいたことがある。
ある日、20代の男が(妻と母親を連れて)精液分析の依頼書を持って入ってきた。コンピューターが導入される前の時代だった。
私はプロで、このトレーニングは何度も行ってきた。彼は医師から説明を受けておらず、男性の不妊症についての理屈を知らなかった。
それなら、挑戦してみようじゃないか。
彼を脇に連れて行き、標準的な医学用語を使って、診断がどのように下されるのか、検体を提供するために何が必要なのかを教えた。
彼は、その容器にマスターベーションをするように指示されているとは信じず、信じようともしなかった。おーまいがっ!
まるでその言葉が聞き慣れないものであるかのように、とぼけたふりをした。
医学用語と手順をもう一度繰り返し、結局私は「行為」を表現するために知っている限りの言葉を使った。まるでジョージ・カーリンのコントのようだった!
30分後、彼はトイレから出てきて、コップに2cmの尿を入れていた。
おお、全能の神よ。
「患者が不適切な検体を提供した」と報告書が戻ってきた。
●獣医をしている。
数年前、若い猫を連れてきた顧客が、無気力を訴えていた。健康診断では少し体重が少ない他は、特に異常がなかったので、猫の食事についてさらに質問した。
自分「猫には何を食べさせていますか?」
顧客「〇〇〇(ネットで流行のローフードブランド)です」
自分「食欲はどうですか? 与えたものは完食していますか?」
顧客「はい、いつも全部食べます」
自分「どのくらいの量を与えていますか?」
顧客「1/2カップです」
自分「1日に1回か2回ですか?」
顧客「3〜4日に1回です。」
自分「………。 週に2回しか与えていないのですか?」
顧客「自分はより自然なエサの与え方を信じていますし、自分の調査によると、野生の猫の食事回数はそのくらいですから」
この飼い主は、ナショナル・ジオグラフィックを見て、自分のでっち上げた馬鹿げた考えに基づいて、ゆっくりと猫を餓死させていた。
飼い猫は虎ではないこと、小型の野生の猫は毎日10〜20回の小食であることを説明しなければならなかった。驚くまでもないが、定期的な給餌によって猫の無気力と体重は改善した。
●救急で従事していて、あまりに多くのエピソードがある。
唖然としたのは、ある女性患者が骨盤のけいれんと3か月間の無月経のために姉に連れられてきたケース。
驚いたことに彼女は妊娠していた。隣のコンドミニアムを建設しているブラジル人建設作業員と一緒に寝ていると教えてくれた。何か質問はないかと尋ねると「赤ちゃんはスペイン語をしゃべって生まれてくるのでしょうか?」と答えた。
長い沈黙の後、彼女の姉は天井を見つめていたので、私は「いいえ、ブラジルではポルトガル語を話しますから」と説明した。彼女はほっとした様子だった。
私が退院させる前に、姉は急いで彼女を救急から連れ出した。
●以前、医療用酸素の技術者として、主に在宅勤務をしていた。
通常の呼吸では酸素を取り込めず、高濃度の酸素吸入が必要な患者がいた。生命維持のためには、2台の大型酸素吸入器を並行して接続する必要があった。
このことを、患者とその妻に延々と説明して、すべての会話に署名入りの文書が添付された。
「うるさすぎるから」と1台を止め、「寒すぎるから」とマスクを外す。「ホースが邪魔」だと思えば抜く。文字通り、患者の酸素摂取を制限したり、遮断したりするようなことなら何でもした。
そして、窒息しかけるとパニックになって呼ばれた。救急・消防署から5分も離れていないところに住んでいたが、週に3〜7日、昼夜を問わず、機械を「修理」するためにいつも私に電話を掛けてきた。彼らは「騒ぎを起こしたくない」との理由で911に電話することを拒否した。
これは1年半以上も続いたが、ある晩、彼の寝つきが悪くなり、ベッドに戻る前に機械を止めた。
もう何年も経つけど、いまだに街で妻を見かけると、まるで私が彼を殺したかのように睨むんだ。
↑なんてこった。自分は医療機器を修理しているけど、「邪魔だ」とか「不便だ」とかいう理由で起こる、クソみたいなことが多いから、夜中に酒を飲むしかない。
●以前、目に火傷を負った人が来院したときのカルテを見たことがある。
医師に告げたのは「温めた牛乳を目に入れると炎症が治まるとネットで読み、牛乳を沸騰させて目に流し込んだ」だった。
●眼科医。目薬に尿を使っているケースが2件あった。2件もあったのは不思議だ。
本当に非常識な人は、医者に話す前に生涯を終えているのかもしれません。