「韓国の橋で自殺防止のスローガンを掲げたら6倍増の皮肉」海外の反応
自殺者の多い韓国ソウル市の麻浦(マホ)大橋では、2012年に市民から寄せられたスローガンを掲げました。
ところがこの取り組みは完全な逆効果となり、自殺者は「6倍増」に。
この皮肉な結果となった事例が、海外掲示板で注目を集めていました。
麻浦大橋の自殺者を減らすために、非公式に「ライフ・ブリッジ」と改名し、明るいスローガンや美しい彫像を設置しました。
ところが、自殺を防ぐどころか翌年の自殺率は6倍に激増。賞を受賞したりメディアが取り上げたことで、知名度が上がったのも要因の1つと言われています。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●今にして思えば、「You can do it!」(君なら出来る!)の看板は最善のアイデアではなかったかもしれない。
●ほとんどの自殺防止プロジェクトが「なぜ?」を尋ねない。
もし誰かが生きていたくないのなら、ハッピーなスローガンでは止められない。
↑今でもよくわからないけど、重度のうつ病でまだ治療していなかった頃、「明るい言葉」はほぼ確実に気分を悪くしていた。
最近は、ありがたいことに比較的安定している。私にとってSSRI(抗うつ薬)は副作用の少ない魔法の薬で幸運だった。
かなり優秀なセラピストがいて、重度のうつ状態から抜け出すために、合理的な説得が安定へと導いてくれた。
心の混乱を経験している人はセラピストに診てもらい、抗うつ薬を検討する必要がある。うつ病が悪化したならセラピストは替えたほうがいいかも(私も効果的だったのは3〜4人目だった)。SSRIの効果も個人差あるだろうけど、私のように人生が取り返しのつかないほど崩壊しそうな場合は、絶対にセラピストに診てもらうべき。
●公平に言うなら、(麻浦大橋の)スローガンはうつ病患者からすると本当にひどいものだった。いくつか例を挙げると;
・「自分の問題を、通り過ぎる一陣の風だと思ってごらん」
・「そんな生活をしている自分を情けないと感じない?」
・「そんなことは何でもない、歳を取るまで待て」
・「3年前の悩みを覚えている? 覚えてないでしょう。今の心配はなんてすぐに忘れ去る」
・「あなたの母親は赤ちゃんに全ての愛情を込めた。あなたはあなたの母親の限りない愛の結果なのだ」
そして最後にお気に入りを。
・「あなたは泳げますか?」
↑「そんなことは何でもない、歳を取るまで待て」はひどい。ブラックでおもしろいが、非常に落ち込める。
●きっと彼らは笑顔で死んで行ったんだろう。それは改善なんだよね?
●「人生って、こんなにいいものなのに」
自殺志願者「ああ、他のみんなにとってはね」
●橋の端に長いフェンスを設置することもできたはずだ。橋の自殺はそうやって止めるんだよ。
スローガンの内容にも問題があったと指摘されていますが、根深い問題です。