酸性・アルカリ性を表す"pH"の「p」は何を意味してるのか実はわかってない…提唱者が説明しなかったため
酸性・アルカリ性の程度を表す「水素イオン指数」の記号は"pH"が使われています。(※ドイツ語読み「ペーハー」、英語読み「ピーエイチ」)
デンマークの生化学者セーレン・セーレンセン氏が1909年に提案したものですが、何の略か説明しなかったことから「p」の意味は推測するしかないのだとか。(※「H」は水素"Hydrogen"の略)
諸説はあるものの、どれも仮説に過ぎず議論が続いているとのこと。
世界中で用いられているにもかかわらず、誰も知らずに使っているのは興味深いですね。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●彼は1909年に"pH"の概念を導入して1939年に亡くなった。なぜ誰も彼に尋ねなかったのだろう?
↑きっとその時間をすべてOutlookのカレンダーでブロックしたんだ。
↑午前9時〜午後1時と午後3時〜午後5時が「多忙」。
↑最初に単位を説明するとき、人々に「そして明らかに我々は皆、「p」が何の略かを知っているが」と話したので、バカだと思われないように彼が死ぬまでみんな知ってるフリをしたのだろう。
↑もし教授が新しいトピックを教えているときにそんなことを言ったとしたら、彼が死ぬまでその意味を知ることはないだろう。
↑>なぜ彼に尋ねなかったか
おそらく、由来を知らなくても従来の表記法のほとんどを知っているのと同じ理由だろう。科学者(それを使っている人たちさえ)は、まったくと言っていいほど気にしていない。
例えば、ラテン語から来ていることを知らなくても、ほとんどの人はcが光の速さであることを知っている。
↑大学時代に友人と議論して100ドルを勝ち取ったことがある。私が「c」は光の速さだと言ったのに、彼は "constant”(一定)だと言った。
「一定の何?」「……」
↑彼はおそらく、積分を取るときに現れる微積分の定数cを考えていたのだろう。
●"pH"は溶液中の水素イオン濃度によって決まるので、pHは「水素の電位」の略だと勘違いしていた。
●プールで泳ぐのと同じで、pを無視した方が幸せなのだ。
●「p」は何の略か? 痛み"pain"。
↑高校時代(1970年代)に、ポテンシャル"potential of hydrogen" の略だと明確に教えられた。それは正しくないのだろうか?
↑公平を期すために言っておくと、私が大学に入って最初に化学講師に言われたのは、「高校で習った化学のことは全部忘れろ、全部間違っているから」だった。彼は大げさに言っていたが、正直なところ大きな差はなかった。
↑化学を学ぶとは、嘘の積み重ねを学ぶことであり、それがだんだん真実味を帯びてきて、卒業間近になると「実はわからないんだ」と言われる。
●"pH"を横に向けると、ちょうどリトマス紙の上に一滴たらした状態を表しているのがわかるだろう。
言われてみると、たくさんの言葉を由来も知らずに使っていますね。