「オースティンという1人の男がオーストラリア大陸に破滅的な被害をもたらした…24羽のウサギによって」
「1859年、トーマス・オースティンという男がオーストラリアでスポーツハンティングのために24羽のウサギを野に放った。それから70年後(1920年頃)、ウサギの生息数は100億羽にまで増加した」
3年後には数千匹に増え、70年後に推定100億羽となったそうです。ウサギの繁殖力すさまじい……。
その後、天敵の肉食獣や病気など様々な対策を講じたものの、芳しい結果とはなりませんでした。1600kmの鉄条網による封じ込め作戦も地中に穴を掘られて効果は上がらなかったそうです。
外来種の哺乳類による史上最速の植民地化として、よく知られる事例となっています。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●それは良いことではなさそうだ。
↑良くなかったよ。オースティン氏はクソ野郎だった。オオヒキガエルを放ったマンゴメリー氏と並ぶ。
彼らの愚かな行為は極悪非道なものだった。在来の野生生物を壊滅させ、環境を破壊した。だからリンゴを税関に持ち込むのはコカインを輸入するようなものだ。我々は今、それを真剣に受け止めている。それに我々には大きなフェンスもある。
↑違いがあるとするならカエルはカナブンを食べてもらうために導入したが、ウサギはただ射撃の対象がほしかっただけだった。
↑アルゼンチンには、毛皮を売るためにカナダからビーバーを連れてきた者がいた。今ではビーバーが川をせき止めてしまうことが問題になっている……。
↑ごめんよ。
↑少なくとも毛皮は得られたの?
●天敵がいないため、すべてのものを食べ、耕地を破壊した。
そのため農民たちは、病気で恐ろしい死に方をする粘液腫を導入して駆除した。それは誰にとっても良いことではなかった。
↑オーストラリアのような、全てのものに命を狙われるところでは、地味なウサギが食物連鎖の頂点にいるわけだ。興味深い。
↑そうなの? オーストラリアには人間にとって超危険なものがたくさんあるのに、ウサギを効果的に捕食するものがいないのはなぜ?
↑肉食動物にとってもっと食べやすいものがあるからだ。
↑捕食者
オーストラリアでは、ウサギの最も重要な捕食者は以下の通りである。
- アカギツネ
- 野良猫
- 野犬とディンゴ
- ゴアナ
- クサリワシなどの大型猛禽類
明らかに、捕食者の数は十分ではなく、ウサギの侵入を抑えることに失敗している。
●サムネイル画像を見たとき月のクレーターだと思った。
↑NASAは月のウサギを隠している! 目を覚ませ、羊たちよ!
●何てサイテーなやつなんだ。
↑公平に言うと、いったい誰が24羽が100億羽になると思うんだよ。
↑生物学者。
↑これは1800年代に行われたこと。当時の一般人が環境保護について理解していたとは思えない。
外来生物の侵入させないことの重要さを実感する事例ですね。