世界一危険な場所に建てられたアイスランドの「スリドランガビティ灯台」…登山家たちが命がけで建設
アイスランド南西沖7.2kmにあるスリドランガビティ灯台は、世界で最も危険な場所に建てられた灯台のひとつ。
第二次世界大戦が始まる直前の1939年に、高さ120フィート(約36m)の垂直に近い切り立った岩の上に建てられました。
Tridrangaviti Light House, Iceland
スリドランガヴィティは3つの岩を意味し、灯台が建設されたのは最も高い岩。
現在はヘリポートが備えられていますが、建設当時はまだ実用的なヘリコプターは存在せず、ロッククライミングで登るしかありませんでした。
建設を指揮したアーニ・G・フィソラリンスン氏は経験豊富な登山家を募り、強風と雨で凍てつく北大西洋の頂を目指しました。
彼らの登山用具では頂上付近の岩に足場を作ることはできず、人間スタックを作り登頂に成功。(1人目がヒザをつき、2人目がその上に乗り、3人目がさらにその上に乗った)
灯台の竣工は1942年。
現在は天候が良ければヘリポートでアクセス可能で、バンドが演奏したこともあります。
KALEO - Break My Baby (LIVE from Tridrangar, Iceland) - YouTube
知れば知るほど狂気の沙汰とは思えない場所に建てられたスリドランガヴィティ灯台ですが、その光は9海里先からも観測可能で、航海の安全を見守ってるとのことです。
(Thridrangaviti Lighthouse - Wikipedia)