「イギリス人の控えめな表現によって600人の兵士が苦境に陥ったことがある…」米軍の上官とのやりとり
同じ英語の表現でも、イギリスとアメリカではニュアンスが異なることは少なくありません。
イギリス人は物事を控えめに言う傾向があり、アメリカ人はストレートに伝える傾向があります。
普段はお国柄で済む話ですが、そのことが原因で600人の兵士が悲劇的な結果になったことがあります。
それは朝鮮戦争の真っ只中で起きたこと。
3万人の中国軍に四方八方取り囲まれ、イギリス軍は劣勢に立たされていました。
イギリス准将が米軍の上官に「援軍が必要である」と報告したのですが、イギリスの古典的で控えめな表現を使ってしまったのです。
イギリス准将
「状況は少しばかり膠着しています」"Things are a bit sticky, sir,"
米軍の上官は、
「少し荒々しいが一線は保っている」"We're having a bit of rough and tumble but we're holding the line"
と受け取り、そのまま放置。
これが致命傷となり撤退が遅れ、500人以上が捕虜となり、中国の収容所で何年も過ごすことになったのです。
同じ英語を使いつつも、両国間では少し違った軍事言語を使うことが問題となった例として教訓となっています。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●あるイギリス人が、救急車に乗って病院に向かうときに「ちょっと体調が悪くて」と言ったことがある(笑)
↑映画「ショーン・オブ・ザ・デッド」で、人が噛まれて死んだり死にそうになったりするシーンがあった。
バーバラ「ああ、彼は元気よ。ちょっと具合が悪いだけ」
ショーン「そうか」
エド「どうするんだ?」
ショーン「義理の父を殺さなければならないかもしれない」
●まるでドラマ「ITクラウド」に出てくるシーンのようだ。老婆が階段から落ちて救急車を呼び「ちょっと転んだんだのよ」と言う。
↑最近の治療先での会話。
「お元気ですか?」
「ええ、元気ですよ。あなたは?」
「元気ですよ。それであなたはどうなの?」
「またアキレス腱を切りました」
●そうだよ、イギリス人が「大丈夫じゃない」と言うなら、それは恐ろしいことで、緊急の助けが必要。彼らは30年にわたる民族紛争とテロリズムの時代を 「トラブル」"と呼んでいた。
●わお、アメリカ人としては、「ちょっとトラブルがあったので、お知らせしておきます」と読んだ。
↑いやいや、イギリス人んがちょっとしたトラブルなら「すべてうまくいっている」と言うだけだ。
日本でも京都人の裏の意味を読み取るのが難しいなどはありますが、軍事においてはシャレになりませんね。