「気絶するメンバーも…」急降下する機内の無重力状態で撮影された伝説のミュージックビデオ
合成技術や実写と見紛うようなCGなど、派手な演出がお手軽になりました。
アメリカのロックバンド「オーケー・ゴー」"OK Go"は、そうした手法を使わずに、2016年に伝説的なMV(ミュージックビデオ)を撮影しています。
急降下する航空機内の「無重力状態」を活用して、命がけで撮影したMVが海外掲示板で盛り上がっていました。
OK Go - Upside Down & Inside Out - YouTube
21回のフライトで無重力状態を作り出し、テイク数はなんと合計58回。
ワイヤーやグリーンスクリーンによる合成は使わず、座席に座っているときも、浮かないように足元のバーに足を引っ掛けるなど力技で撮影。
飛行機が怖いメンバーもいて、途中で気を失ったり、吐いたりなど、壮絶な撮影現場だったとか。
制作に関わったのは30人。客室乗務員の女性たちは空中アクロバットを雇ったそうです。
それを知った上で改めて見直すと、さらに感慨深いものがあります。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●YouTubeに詳細を説明した動画がある。ぜひ見てほしい。
OK Go - Upside Down & Inside Out - YouTube
↑もう次のレベル。
●この動画を作るのはとんでもなく楽しいだろうね。
↑バンドの1人は飛行機が苦手なので楽しくなかったと思う。
●ああ、オレは見てるだけで吐きそうだよ。
●これは自分が見た中で、最も信じられないMVに違いない。
↑彼らのMVはどれもワイルドだよ。ぜひYouTubeで探して、じっくり見ることをお勧めする。
(OK Go - YouTube)
↑彼らはそれぞれのMVで本当にベストを尽くしている。このバンドが大好きなのは、彼らができる限りクリエイティブであろうと努力しているからなんだ。
↑私は彼らの音楽の大ファンではない。悪いわけじゃないが自分の好みじゃない。だが彼らのMVはいいね。
↑全くその通り! 彼らの曲は万人向けじゃない! 自分はどっちも好きだよ、彼らの曲は絵を描くのに最高のBGMになるんだ〜。
↑自分のお気に入りは「Needing/Getting」
何千もの楽器をダートトラックに並べ、ドングルをたくさんぶら下げた車を走らせ、通り過ぎるときに各楽器から1音ずつ音を出す。
OK Go - Needing/Getting - Official Video - YouTube
↑あれから15年近く経った今でも、CGなしのこの動画は史上最高のMVのひとつに数えられている。
↑彼らには正反対のコンセプトの2つのMVがある。
こちらは、動画全体が4.2秒で撮影され、曲の長さに合わせてスローダウンされている。
OK Go – The One Moment – Official Video - YouTube
こちらは18時間かけて撮影された壮大なタイムラプスで、約4分に圧縮されている。
OK Go - End Love - Official Video - YouTube
笑顔でエレガントにポーズを決める、空中アクロバットの女性たちのプロフェッショナルぶりにも拍手を贈りたくなります。