2006年に女子の砲丸選手が編み出して禁止となった「幻の投法」
陸上「砲丸投げ」種目では、グライド投法と回転投法の2つの投てき方法が主流です。
ところが2006年、女子選手によって「側転投法」"The Cartwheel Technique"が編み出されました。
体格に恵まれない選手でも飛距離が出せるかもしれないと期待されましたが、すぐに禁止となり幻の投法となっています。
The banned shot put throw: The Cartwheel Technique
回転投法が横にスピンするのに対し、側転投法は縦方向にくるっと一回転!
砲丸投げに新たな可能性が見出されましたが、危険が大きいとの理由で禁止となりました。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●なぜ禁止されたの?
↑革新に怯える保守派のせいかな? 彼らは安全上の理由を挙げている。頭から落ちる可能性などがあるとね。
↑個人的により安全な回転はそれほど難しくないように思える。特に運動神経がいい人にとっては、回転で頭から転ぶよりも、スピンでヒザを故障する可能性の方が高いんじゃないかな。
↑もし自分がスピンをしたら、目が回って観客の中に投げ入れてしまうだろう。
↑なぜこれがそんなに面白かったんだろう。
↑笑ってしまったが、砲丸投げや円盤投げの周囲にネットがあるのには理由がある。
●禁止されたことに疑問を感じた人のために説明すると、そもそも元からそういうルールで、砲丸は肩より下に落としてはいけない規則になっている。
側転すると肩より砲丸が下になる。まあ意図したルールではないだろうが、このルールがあったびで新しく追加する必要はなかった。
槍投げで回転投法を禁止とするためにルールを追加したのとは異なる。回転槍投げは側転砲丸投げよりもはるかに危険だ。
●人間投石機! 飛距離を伸ばすにはいい方法だ。
↑人間投石機 > 人間カタパルト
●あの矢印が仕組みを教えてくれるまで混乱していた。
↑ああ、あの矢印はありがたいね。
↑音声OFFで見て「ああ、今度はフィギュアスケートの選手か……なんてランダムな映像なんだろう」と思った。
●この動きに力学的な利点があるかどうか、教えてくれる物理学者はここにいるのだろうか? 物体を動かすというのはわかるが、エネルギー伝達の利点はあるのだろうか?
●距離で比較するとどうなんだろう。
もし禁止されずに発展していたら、より遠くに飛ばせる投法になったのか気になるところです。