持ち込まれた外来種によって荒廃したカリブ海のレドンダ島がかつての美しさを取り戻す
外来生物が持ち込まれたことにより、世界各地で生態系が破壊されています。
コロンブスによって発見されたカリブ海のレドンダ島もそのうちの1つで、外来種のネズミやヤギによって荒廃しました。
しかしながら近年に実施された外来種根絶プロジェクトによって、かつての姿を取り戻すことに成功しています。
Rewilding Redonda Island - Antigua and Barbuda - YouTube
ネズミがカツオドリやグンカンドリの卵を食べたことから鳥たちの姿は消え、ヤギは島中の草木を食べ、まるで月面のような荒野となっていたレドンダ島。
レドンダ島を所有する群島国家アンティグア・バーブーダは、2016年に島からネズミを一掃する撲滅キャンペーンを開始しました。(※60頭のヤギは本土に移住)
すると、それだけで島の植生は再生し、15種の海鳥が戻り、在来トカゲであるレドンダ・グリーン・ドラゴンの個体数は13倍に増加。
小さな離島だからこそ実現しやすかった側面はありますが、かつての美しい環境に戻すことができた成功例となっています。