過去に1度しか目撃されたことのない「幻のハリモグラ」が60年ぶりに見つかる…インドネシアで執念の捜索
「アッテンボローミユビハリモグラ」がインドネシアで発見されたのは1961年のこと。そして先日まで、それが最初で最後の発見でした。
夜行性で巣穴に住み、非常に警戒心が高いため、その後長い間、姿を確認されることはありませんでしが、イギリスとインドネシアのチームが一か月にわたる執念の捜索を行いました。
First footage of rare echidna species named after broadcaster David Attenborough - YouTube
この稀有な種は、その名の通り長いクチバシを持つハリモグラの一種で、1961年にインドネシアのニューギニア島にあるサイクロプス山脈で発見され、イギリスの著名な動物学者、デビッド・アッテンボロー卿にちなんで名付けられました。
イギリスとインドネシアのチームにより、サイクロプス山脈の標高2000mの未踏の地で80台のカメラを用いて1か月にわたる大規模な捜索が行われました。
ドラマが起きたのは捜索最終日。
オックスフォード大学出身で、今回の遠征隊リーダーである生物学者のジェームズ・ケンプトン博士によると、「設置したカメラの最後に調べたSDカードに、その貴重な姿が記録されていた」とのこと。
「生きた化石」とも呼ばれ、約2億年前には恐竜と共生していたと考えられているアッテンボローミユビハリモグラ。
まさに幻中の幻と言ったところですが、二度目の発見で最後にならないことを期待します。