ペットを飼うと一人暮らしの50歳以上の認知症が低下することが判明…7945人を対象とした大学研究
団塊の世代がすべて後期高齢者になる2025年には、700万人前後が認知症に罹患すると推測されています。(参照)
ペットを飼っていると、50歳以上の一人暮らしの人の頭の働きが保たれているとの結果が、イギリスの最新研究で明らかになりました。
Pet Ownership, Living Alone, and Cognitive Decline Among Adults 50 Years and Older/JAMA Network, JACLOU-DL
研究の対象となったのは、7945人のイギリス人で平均年齢66歳(ほとんどが白人)
8年間の追跡調査。ペット飼育者の割合は35.1%。一人暮らしの割合は約30%。
一人暮らしで寂しいと頭の老化が早まりやすく、ただしペットを飼っていると言語記憶と言語流暢性の低下速度を遅らせる傾向が見られました。
一方で、他者と暮らす高齢者には、それほど影響が見られなかったとのことです。
認知機能低下をどの程度緩和するかについては、まだ不明な部分も多いため、今後の臨床試験の結果待ちですが、超高齢化社会においてペットの重要性が増しているようです。