スペースシャトルの外部燃料タンク…白から茶色にカラーリング変更した理由があった
1981年から2011年にかけて135回打ち上げられた、NASAの誇るスペースシャトル。
最初の2回とそれ以降では、真ん中の大きな外部燃料タンクの色が違います(白からオレンジ色に)。
それには理由がありました。
Reddit/SeaJelly17, image:NASA
「スペースシャトルの外部タンクはかつて白く塗られていた。しかし、最終的には塗装をやめ、約600ポンド(272kg)の軽量化を実現した」
白いペンキ分が272kgもあったのですね。
ちなみに白くした理由は、
「シャトルの最初の二回の飛行(STS-1およびSTS-2)では、極低温の液体酸素や液体水素が太陽光で暖められて蒸発するのを防ぐため全体が白色に塗られたが、あまり効果がなかった。そのため制作元のロッキード・マーティン社はSTS-3からは塗装を廃止し、オレンジ色の断熱材がむき出しになった」(スペースシャトル外部燃料タンク - Wikipedia)
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●最初の4回のシャトルミッションはテスト飛行で、搭載貨物をほとんど積んでいなかったので、軽量化は大きな関心事ではなかった。私の記憶が正しければ(白いタンクを搭載した)最初の2回のシャトルミッションは、通常よりも長い時間(おそらく地上テストのため)パッドの上に置かれる予定だったので、NASAは日焼け防止のためにタンクを白く塗ることを決定した。
↑それ(最初の2回)は正しい。私はSTS-2とSTS-3のカメラマンだった。両方の打ち上げに立ち会った。
●弟が父親に「なんで既存の壁紙の上に新しい壁紙を覆わないの?」と質問したことがあった。
ためしに壁紙を剥がしてみると、前の所有者がこの問題を考えていなかったことがわかった。剥がさなければならない壁紙は10枚はあり、それは分厚かった。
↑そのあと部屋は広く感じたかい?
↑感じたよ。ある日、兄が退屈してゲームでもしに行ったと家族みんなが思っていた。実際は壁紙が剥がれて倒されただけで、起き上がるのが面倒なだけだった。
↑まさにオレの人生。
↑彼はどちらかというと「んー、面倒くさい」というタイプ。
↑それはまるでオレだ。寝ているときにカーテンが落ちてきて、ちょっと目が覚めたけど、その後すぐにまた眠る。
●理にかなっている。壁にペンキを塗るため数kgのペンキを買ってきて、最後には軽い缶が残る。その重量はすべて壁の上に残るんだ。考えてみると、かなりクレイジーだ。
↑ペンキのほとんどが水分(または油分)で、乾くと色のついた残渣が残るだけでは? そういうものだと思っていた。
↑確かに溶剤が抜けることによる損失はあるが、顔料も無重力ではない……。
●まあ、それはいいアイデアだ。素晴らしい白いペンキで宇宙人を感動させる必要はないと思う。それよりも、地元の野生動物を知ってもらうために、かっこいい動物のステッカーを貼ったほうがいい。ハハハ。
両サイドの細い固体燃料補助ロケットがオレンジ色ではないのは、長期常温保存できる固体燃料のため断熱材が不要だからだそうです。