銃乱射事件の犯人が遺書に「自分を解剖してほしい」→腫瘍が発見される
1966年8月1日にアメリカのテキサス大学オースティン校で発生した銃乱射事件。
犯人の大学院生のチャールズ・ホイットマンは、遺書の中で「自分を解剖してほしい」と希望を残していました。
その結果は……。
チャールズ・ホイットマンは子供の頃は礼儀正しく、頭も良く、温和で人気者だったそうですが、自分の中で何かの異変を感じるようになります。
説明できない衝動や異変を閉じ込められなくなったときに銃撃事件を起こしたのですが、その件で妻や母が苦しまなくていいように殺害することを決断し、銃乱射事件の前に2人とも手に掛けています。
ホイットマンは自分が死んだあとに解剖して、自分の異変が説明できるかどうかを求めた遺書を残したのです。
そして解剖の結果、ホイットマンの扁桃体にピンポン玉サイズの腫瘍があり、恐怖と攻撃性を司る脳の構造を圧迫していたことが判明しました。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●書籍『頭脳防御』"The Brain Defense: A Murder in Manhattan"には、この話の一部と、他にも似たようなエピソードがいくつか書かれている。この記事を読んで興味を持った人なら、きっと楽しめるだろう。
●何年もの間、重度の精神疾患と誤診されていた娘を持つ家族を知っているが、最終的に同じような脳腫瘍と診断された。
彼女は母親を襲って殺そうとする状態になっていた。ありがたいことに彼女の兄が止めに入った。
腫瘍の診断と治療の後、彼女は普通の状態に戻った。家族関係も徐々に修復したが、決して元通りにはならないだろう。
↑あらゆる面でひどい話だ。なんてこった。
↑メンタルヘルスは、生活の質の最も重要な側面のひとつ。脳のちょっとしたしこりが、家族全員の幸福を台無しにしてしまうなんて信じられないことだ。
↑精神的な健康と生理的な健康がいかに関連しているかを示す素晴らしい例だと思う。心臓を除けば、脳ほど人間の行動を劇的に変化させる臓器は存在しない。他のどの臓器よりも多くの機能を担っているため、脳に問題が起きれば多くのリスクが生じる。
●ホイットマンは合計17人を殺害し、17人目の犠牲者は35年後に襲撃による負傷が原因で死亡した。
●彼の子供時代がいかに虐待的であったかについては誰も触れていないので言及しよう。彼の父親は完璧主義者で、決して彼を褒めることはなく、ミスをすれば殴る。
父親から5歳で射撃を教わったが的を外すと殴られた。標的はリスやウサギだった。彼は射撃の名手になった。
父親は母親が彼を慰めたり守ろうとすると殴った。18歳の時、門限を1時間過ぎて帰宅したことで父親にバットで殴り殺されそうになった。彼は虐待から逃れるために海兵隊に入った。
頭の外傷が原因で腫瘍ができたとは言わないが、彼の精神的な配線はすでに混乱しており、腫瘍はそのすべてを悪化させたのだろう
↑慢性的に息子を殴り、しかも武装させるのは非常に自己破壊的だ。その父親が違う結果にならなかったことに驚いている。
↑彼の父親が罰せられるならね。世の中のほとんどの問題は、そういう親が原因だと思う。
●これを悲劇的で悲しいと呼ぶのは、千年に一度の控えめな表現だろう。
医学の発展を願うばかりです。