架空請求メールを送りつけてFacebookとGoogleからだまし取った男…その金額は1億2200万ドル(約180億円)
毎日のように詐欺メールが届いてうんざりする人も多いことでしょうが、引っかかるのはITに不慣れな個人だけではありません。
大手IT企業に架空請求メールを送りつけて、巨額の振り込みをさせた男が逮捕されました。
驚くのはその金額です。
2013〜2015年にEvaldas Rimasauskasというリトアニア人の男が、フィッシング詐欺によりFacebookとGoogleから1億2200万ドル(約180億円)を詐取した事件。
台湾のハードウェアメーカー"Quanta Computer"を装い、偽の請求書や契約書を作成して送信しました。両社は正当なサービスに対する支払いだと信じ込み、お金を振り込んでしまいました。
ITの代名詞のような企業でも引っかかるのだから、個人レベルが引っかかってしまうのも無理もない話です。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●記事では盗んだと表現されているけど、盗みではないよね、彼らは支払ったわけだから。ちょっとお金が必要な人にね。
↑法律的に言えば詐欺だが、厳密には盗みと同じではないね。それでも犯罪だが……。
●盗んだと言うより彼らがお金をあげたんだな。
↑彼はサインを偽造し、それが有罪判決を受けた理由だ。
↑彼は偽の電子メール、偽の契約書、偽のWEBサイト(グーグル/フェイスブックに供給している台湾の会社と同じ名前の会社をリトアニアに登録)を用意した。非常に手の込んだ計画だった。
●100万ドルか200万ドルくらいでやめていたら、捕まることはなかっただろう。
●10万ドルから100万ドルの間なら、信じたかもしれないが、1億ドル? それが真実だなんてありえない。
↑NPRに記事があったけど、まともなソースだよ。
(Man Pleads Guilty To Swindling Google, Facebook Out Of More Than $100 Million : NPR)
↑なんてこった。2013年に2300万ドル(約35億円)。それで満足しておくべきだった。2015年のさらなる9800万ドル(約150億円)が間違いなくこの男を破滅させたね。
●500万ドル〜1000万ドルで止めておけば、発見されることも捕まることもなかったかもしれない。
↑みんなそう言っているけど、やめる人はほとんどいない。成功体験しかないと限界に挑戦することになる。井戸が枯れるまで汲み続けることになる。
↑やめた人はいるが、その話を聞くことはないだけ。捕まることはないからだ。
●実在する企業になりすましたのか。
●どうやったらそんなに賢く、同時にそんなにバカなの?
未発覚のままの成功例はどれだけあるのか気になるところです。