2024年08月30日 12:59

「アメリカの原発で働く人は一般平均より被ばく量が少なかった…」海外の反応

 

アメリカの原発働く人は被曝量が少ない
原子力関連施設の職員は、定められた線量限度を大幅に下回るように管理されていますが、世間のイメージはそうではないようです。

アメリカの原発職員の被ばく量が一般平均より低いことを知って、多くのアメリカ人が驚いていました。

Reddit/DanielAlman, todayilearned

「アメリカの原子力発電所で働く人々が浴びる放射線量は、米国議会議事堂内部の花崗岩の壁から放出される放射線量より少ないことが今ではわかっている」

Facts About Nuclear Radiation | PBSによると、
「米国議会議事堂の建物は、花崗岩の壁に含まれるウランの含有量が高いため放射線量が非常に高く、原子力発電所の建設許可を得ることは決してできません」

そしてアメリカの原発で働いている人は、一般人の平均年間放射線量(360ミリレム)より少ないのだとか。
(※放射線の単位は、国際的にはシーベルト"Sv"が標準的。アメリカでは依然としてミリレム"mrem"が一般的)

アメリカの世間のイメージとは異なるためか、海外掲示板も盛り上がっていました。

コメントを抜粋してご紹介します。

●アメリカの原発で働いている者として、自分は放射線をまったくと言っていいほど浴びていない。最も放射線を浴びるのは給油停止中に、点検や部品・コンポーネントの修理・交換が必要な放射線量の高い場所を開放して作業するオペレーターや整備士だ。
これは発電所によるが1〜2年に1回行われている。EPA(米国環境保護庁)によれば、アメリカ人の平均被曝量は620ミリレム。自分がオペレーターとして働いていたときでさえ年に120ミリレム以上浴びたことはなかった。この1年は合計で2ミリレムほど浴びたと思う。

↑原子炉施設に4年間いて、自分が記録した放射線総量は10ミリレムだった。実際に浴びた放射線量がどれほど少ないかを考えると、とてもワイルドだね。

↑自分の露出をどのように把握して記録しているの? 私には理解できないことである。

↑自分のところでは2つの装置を使用している。
1つはTLD(熱蛍光線量計)。チップのついた小さなカードを日常的に身につけて、吸収した放射性粒子の電荷が毎月記録される。
もう1つは、名前をよく覚えていないが(他の投稿者が訂正してくれるだろう)、似たような働きをする即座に読み取る装置で、原子炉のコンパートメントなど積極的に被ばくが予想される場所に行くときに使うものだった。

↑EPD(電子ポケット線量計)だよ。それは、高放射線区域を出入りするときに読み取る。原子炉のコンパートメントに入る前に必ず調査地図を確認すること!

●海軍に12年間勤務し、生涯で1200ミリレムの放射線を浴びたが、同期の中では高い方だった。シャットダウン中は、多くの時間を原子炉で過ごした。

↑以前は、私の年間限度量が360ミリレムだと言うと、みんなパニクっていたものだ。
「おーまいがっ! それは多すぎる!」
「うーん、違うよ。あなたが太陽から受ける放射線の約半分だよ」

●放射線量チャート(英語)。
https://xkcd.com/radiation/
石造り、レンガ造り、コンクリート造りの建物に住んでいると、毎年胸部レントゲン3枚分の放射線を浴びることになる。

●原子力発電所の隣に住むか、石炭発電所の隣に住むか、どちらかを選ばなければならないとしたら、石炭発電所を選ぶのは絶対にバカだ。
現代の原子炉は非常に安全だ。石炭火力発電所から排出されるガスによって健康上の問題が発生することはほぼ確実だが、原子力発電所で何らかの問題が発生する可能性は非常に低いので、心配する必要はないだろう。

●石炭火力発電所の近くに住むと、原子力発電所よりも多くの放射線を浴びることになる。石炭には微量の放射性元素が含まれており、燃焼して大気中に排出されると、その周辺に降り注ぐからだ。それが時間とともに蓄積され、放射能に汚染された地域が出現するのだ。

●アバディーン(花崗岩の街)に住んでいて、彼氏が原子力発電所で働いている。2週間ほど放射線測定器をつけたら、私の方が彼氏よりはるかに多くの放射線量を浴びていた。


花崗岩が豊富な地域では、一般的に自然放射線量が高くなる傾向がありますが、多くの研究では、これらの地域に住む人々の健康に有意な悪影響が見られないことが示されているとのことです。

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