イギリスの道路は時代ごとに7層にもなっている…古代ローマや青銅器時代の舗装がわかる断面
イギリス南部を東西に横断する「A303」は、紀元前3000年頃から使用されてきた歴史ある主要幹線道路。
時代ごとに上書きするように舗装され続け、その断面はミルフィールのようになっているのだとか。
なんと7層にもなった断面をご覧ください。
Cross section of a road in England
byu/Pemols ininterestingasfuck
「A303道路」の断面図
Modern A-Road(現代のA級道路) - 現在の道路(自動車)
Turnpike Road(ターンパイク道路) - 18世紀頃の有料道路(馬車)
Medieval Cart Track(中世の荷車道) - 中世の道路(荷車)
Roman Road(ローマ街道) - ローマ帝国時代の道路(ローマ兵)
Bronze Age Trackway(青銅器時代の通路) - 青銅器時代の道(狩猟)
Buried Turfline(埋もれた草地層) - 古代の自然層(シカやヤギ)
Natural Chalk(自然のチョーク層) - 自然のチョーク(石灰岩)
青銅器時代が紀元前3000年前〜紀元前1200年前、チョーク層となると恐竜時代なのだとか。
イギリスの歴史の長さに感心してしまいます。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●イギリス人でない人のために説明しておくと、これはストーンヘンジを通る道である。
↑では、ストーンヘンジはイカが造ったのか?
↑ストーンヘンジの真実を知ってはいけない。
↑正直言ってそれを期待してドライブしても楽しくない。「ストーンヘンジのそばを這う」の方が適切かもしれない。
↑「A303は大渋滞の道路だ、何とかしろ!」。
「車線を増やすしかない」
「これ以上車線を増やせない、ストーンヘンジ周辺が台無しになる!」。
「トンネルを作るしかない」
「トンネルは作れない、費用がかかりすぎる!」
「それなら車線を増やすしかない」
「ストーンヘンジのことを考えろ」
「じゃあトンネルだ」
「それは費用が高すぎる」
これを何十年も何十年も繰り返している。政治家に同情は好ましくないのは承知しているが、少なくともこの問題に関しては政治家に同情することがある。どれを選んでも勝てないからな。
●穴がある場所だと、イギリスの道路では数秒で1900年から1400年になることもある。
↑「そう、あそこに駐車して、王の横に」
↑「どこだ?」
「あそこ、リチャード3世の墓のそば」
↑素晴らしい参考情報。ご存じない方のために説明すると、とある女性がリチャード3世が適当な駐車場に埋葬されていると直感し、そこを掘り始めた。彼女は正解で遺体がアスファルトの下から掘り出された。
↑その女性はフィリッパ・ラングレー、リチャード3世協会のメンバーであり、リチャードマニアだった。墓の特定に貢献したが歴史学において彼女は感情的で、特に行方不明の「塔の王子たち 」に関しては、リチャード本人以外を非難していた。
(※歴史愛好家のフィリッパ・ラングリーさんが中世の地図などから、レスター市にある市議会の駐車場駐車場の下にリチャード3世の遺骨がある可能性を指摘し、2012年9月に遺骨が発見された。この場所は元々グレイフライアーズ教会があった場所で1485年にリチャード3世が埋葬された)
(リチャード3世 - Wikipedia)
●この辺りの道路の穴は、中世の地層に当たっているのは間違いない!
●アメリカで1800年代の古いレンガ造りの道路が露出されて、「100年以上前のものだなんてすごい!」と思っていたら、ヨーロッパ人が「ちょっとこのビールを持って、そしてこれを見ろ」と言い、800年代のインフラを見せられるんだ。
↑フランスに来たアメリカの友人がショックを受けていたのは、そうした遺物が保護もされずにアクセス出来ることだった。
彼を高校時代に夜遊びした場所に連れて行った。そこは西暦600年の城の塔の上にあり、500年後にブルゴーニュ公爵がフランスと戦争をした(そして負けた)場所である。
●今日、イカが高速道路を往来していたことを知った。
↑イカが最初のイギリス人だったことを知った。
穴の開いたヨーロッパの道路を見かけるたびに歴史を感じられそうですね。