「独り身の男が年末に寂しくなってオウムを飼ったら…」というお話
独り身の男が冬のホリデーシーズンに寂しくなって、相手をしてくれるペットのオウムを購入しました。
オウムを家に連れて帰り、居心地の良いケージを設置して話しかけました。
「クラッカーでも食べるかい?」
するとオウムはこう答えました。
「くたばりやがれ」
ショックを受けた男は「今、何て言ったんだ?」と聞き返しました。
するとオウムはまた「くたばりやがれ」と返します。
最初はおもしろいと思っていた男でしたが、そのうち「くたばりやがれ」しか言わないことに気づいてうんざりし、だんだん腹が立たってきました。
「くたばりやがれと言うのはやめろ!」
「くたばりやがれ」
「警告するが、やめろ」
「くたばりやがれ」
「これが最後のチャンスだ。二度と『くたばりやがれ』なんて言うな。さもないと後悔することなるからな」
いら立ちを覚えた男はオウムを懲らしめる方法はないかと家中を見回しました。
冷蔵庫が目に止まり、冷たい暗闇の中で数秒ほど閉じ込められたら、この恩知らずな鳥に誰がボスか教えようと思いました。
冷蔵庫に押し込んで15秒待ち、取り出してケージに戻すと、オウムは彼を見つめ、恐怖におびえていました。
「大丈夫かい?」と男が尋ねてもオウムは何も答えません。ただ恐怖で見つめ返すだけでした。
「怖がる必要はない。僕はただ、君に学んで欲しかっただけなんだ。さあ、話してごらん」
するとオウムはこう答えました。
「『くたばりやがれ』と言ったから暗くて冷たい冷蔵庫に押し込んだの?」
男は肩をすくめて答えました。
「そうだよ。たったの15秒だけだ。長期的なダメージはないはずだ」
するとオウムは、
「なんてこった! いったいあの七面鳥は何をしたって言うんだ!?」
教訓:ホリデーシーズンの冷蔵庫は、鳥にとっての死体置き場である。
(※サンクスギビング(感謝祭)はアメリカの祝日で、11月末に七面鳥の丸焼きなどを食べて祝う)