ニューヨークで大手医療保険会社のCEOが射殺された事件…2つの点が話題に
アメリカの医療高騰が叫ばれる中、ニューヨークで医療保険大手のCEOが中で銃撃され、死亡しました。
この事件、2つの点で話題になっています。
1つは12月8日時点で犯人が捕まっていないこと、もう一つは撃たれたCEOがあまり同情されていないことです。
(NY市警が公開した容疑者の写真)
🚨UPDATE: Below are photos of a person of interest wanted for questioning regarding the Midtown Manhattan homicide on Dec. 4. This does not appear to be a random act of violence; all indications are that it was a premediated, targeted attack.
— NYPD NEWS (@NYPDnews) December 5, 2024
The full investigative efforts of… pic.twitter.com/K3kzC4IbtS
近年、アメリカの医療費は高騰する一方で、自己負担額は、保険会社がどれだけカバーしてくれるかによります。
そして保険会社が負担を却下した場合、高額すぎて治療を受けられず、死に至るケースも少なくないのだとか。
特に銃撃されたCEOの保険会社「ユナイテッド・ヘルスケア」は却下率が高いと言われていました。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●私はこれを支持しているわけではないが、このようなことが頻繁に起こらないことに驚いている。どの大手医療保険会社も、自社の決定によって人生を台無しにした人を何百人、何千人と抱えているはずだし、私たちは非常に武装した、ますます不安定な社会で暮らしている。
↑保険会社以外のCEOや裕福なエリートにもあまり起こらないのが不思議。彼らに保障があるのは知っているが、失うものが何もない人たちがたくさんいるんだ。
●1500万人の容疑者。
●多くの人から搾取するようなクソみたいな人間が、路上で銃殺されたときに民衆が団結することを想像してみてほしい。
●民衆がより貧しくなり、失うものが少なくなればなるほど、こうしたことは一般的になるだろう。"Eat the rich"(金持ちを食う)は比喩表現だが、現実になった。
●クレイジーだよ。つい昨日もクレームが却下されたことを理由に、タンパのUSAAのビルにトラックが突っ込んだ。保険業界はひどくなっている。こういうことがあまりないのが不思議だ。
↑この犯人はクレームを却下された人なのかもなあ。
●つまり、合衆国ヘルスケアに不当に保険金請求を拒否された人が最も疑わしい。彼らが倫理的な会社だと仮定すると、特定するのは比較的簡単だよね。
●容疑者は捕まらないに違いない。携帯電話を家に置いてきた真の一匹狼だ。癌か何かで1年以内に死ぬだろう。失うものは何もないとクレイジーなことが出来るんだ。ジョン・ウィックのように。
↑あるいは家族を失ったとかね。
●すべての人が武装し、過労と低賃金にさらされ、福利厚生が消えていく社会を望んでいる。医療やメンタル・ヘルスケアが権利ではなく贅沢品となり、民間企業が利益を上げ、自らの破滅を背に人々を破産させる社会。その結果が今の状況だ。
●そうした企業に医療でノーと言われれば人々は死ぬ! だから「剣で生きれば、剣で死ぬ」が起きた。
●当局はこの男の身柄に1万ドルを提示している(笑) 自分ならその10倍でも引き渡さないよ。
●この状況で個人的に気に入っていることは、他の「ヘルスケア」のCEOたちが全員ビビっていること。彼らは今、身を守ろうと必死になり、振り返りながら自分の番が来るのを待っているだろう。
アメリカの医療崩壊の闇を象徴する事件ではあります。