イギリスのプール博物館には実にユニークな理由で展示されている「ベサンの石」がある
イギリスのプール博物館には、2019年から「ベサンの石」と名付けられた石が展示されています。
一見すると何の変哲もない石ですが、実際に何の変哲もない石なのだとか。
では、なぜ展示されているのか……、それにはユニークな理由がありました。
『ベサンの石』(credit:Reddit/copitamenstrual)
「2019年8月23日、ベサンはプール博物館を訪れました。彼女は博物館がどんなところなのかお母さんと話し合った後、「最も大切な」石を博物館に寄付しようと決めました。
その石をガラスの後ろに置いて大切に扱い、みんなが見て楽しめるように私達に依頼したのです」
子供の願いを無下にせず、他の美術品同様にガラスの陳列棚に入れて展示してくれたのです。
とても粋な博物館ですね。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●いつかこの石の巡礼の旅をしよう。
↑自分の2025年のリストに入っている。
↑ここは2025年春まで改装のため休館中。石が残ることを願う。
●これはすごい石だね! ゲームコントローラみたいだし、石の真ん中に小さな顔がある! 自分に言わせれば、かなり博物館向きだ。
↑そして、博物館がどのように機能するかについての学びでもある。 それもかなりクールだ。
↑自分は博物館のプロフェッショナルな立場。この25年間で博物館は本当に大きく進歩した。(私のような)40歳以上は、かつて由緒あるフェリス・ビューラーが表現したように「……とても美しく、とても冷たく、何にも触れることを許されない」場所だったことを覚えているに違いない。
一部の博物館は、エリートによるエリートのための触れることのできない神聖な保管庫だった。
しかし多くの博物館が国民のための教育機関として生まれ変わるために、多大な時間とエネルギーと資金を費やしてきた。古き時代の博物館の必要性も十分に認めるが、自分は今どきの博物館が大好きだ。
●これこそが博物館であり、教育であり、交流なのだ。
↑彼らはたったひとつの小さな行動で、生涯のミュージアム・ファンを作り上げたのだ!
↑そして、この投稿を見た多くの人たちも!
↑自分が幼かった30年ほど前、美術館を訪れる前に家族でレストランで食事をした。興奮してレストランで配られた子供用のプリントにクレヨンで何かを描いた。美術館に着くと、その絵を飾っていいか尋ねた。受付係はそれを後ろに掛け、一日中そのままにしてくれた。言うまでもなく永遠の博物館のファンとなった。あの時のメトロポリタン美術館(※世界最大級)の受付のお姉さん、ありがとう。
●実に素晴らしいことだ。プール博物館がこの投稿を知って、「ベサンの石」が世界的な知名度になったことを知る可能性はどれくらいだろう?
↑若い頃にプール博物館に行ったことがあるから言えるのだが、インターネットがある可能性はまだ五分五分だろう。
大勢がプール博物館のファンになったようです。今後もずっと展示してほしいですね。
Trip to Poole Museum - YouTube