インドで井戸に落ちた虎とイノシシ…まさかの「休戦!?」極限状態で協力し合う
インド中央部のインド・マディヤ・プラデーシュ州で、狩りをしていた虎とイノシシがともに井戸に落ちてしまう珍事がありました。
野生動物の救助は珍しくありませんが、このケースで2匹が見せた「意外な関係」が話題になっています。
A tiger and a boar ccidentally fell into a well in Pipariya village near the reaserve. Thanks to the swift action of the Pench Tiger Reserve rescue team, big cat and boar were safely rescued! With expert coordination & care, both animals were pulled out unharmed and released back pic.twitter.com/s8lRZH8mN5
— Pench Tiger Reserve (@PenchMP) February 4, 2025
井戸に落ちた2匹を発見した村人が野生動物保護当局に通報。救助隊が到着するまでの間、村人たちは息をのんで見守りました。
井戸の中では、虎が前足を使ってイノシシを探るような仕草を見せましたが、攻撃する様子はありませんでした。
捕食者と獲物の関係であるはずの2匹ですが、この極限状態では協力し合う姿も見られました。
救助隊は、まず簡易的な足場として簡易ベッドを井戸の中に降ろしました。最初は警戒していた2匹でしたが、次第に虎が足場に乗り、その背中を利用するようにイノシシも乗りました。
まるで「休戦」しているかのような光景に、村人たちは驚きを隠せませんでした。
次に、虎の安全な救出のため、鉄製の檻がクレーンで慎重に降ろされました。やがて虎はゆっくりと檻の中へと入り、救助隊は扉を閉めて無事に引き上げました。その瞬間、村人たちから歓声が上がりました。
救助後、虎とイノシシは別々に森へと返されました。もしこの2匹が再び出会うことがあったら、虎はイノシシに3日間の逃げる猶予を与える……そんな想像をしてしまうほど不思議な関係。
自然界にはまだまだ知られざるドラマがあるのかもしれませんね。